みっちゃんのちょこっと。

アラサー女子の気分ブログ。 本と手帳と犬と自然と。

吉田修一さんの、【怒り】を読んで。

こんにちは。みっちゃんです。


今日は、読書について。
後半にいくにつれ、内容に触れていきますので

「まだ読んでないけど、読みたいなー」
「怒り、、ってどんな本なんだろう。」

と、いう方は前半で止めといてください!

「読んだ!読んだ!」
「読んだ人がどんなことを思ったんだろー」
「映画は見たし、本はいいや。でも、読書の感想も知りたいなー。」

と、いう方は最後まで読んでください!
よろしくお願いしまーす(*・∀・*)ノ


まずひと言で言うと、
切なかったです。

悲しいとか、恐かった、よりも
切ない、、という気持ちが最後に残りました。


私は本を先に読んで映画を見ました。
うーーーん、どうなんだろ。
逆の方がいい気がします。

内容は映画と本とあまり変わりはありませんが
やっぱり本の方が詳しく、細かい。
映画だと、どうしても抜粋されたりしてしまうので
本は後の方が、いいかなって思います。

世の中には、沢山の犯罪が存在して。
沢山の被害者、加害者がいるんですよね。

事件の被害者や、加害者
または、警察官の目線で書かれてる物はいっぱいあるけど
【怒り】については、
加害者かもしれない人物の周りにいる人達の心情を表した作品でした。



この人は、殺人の犯人です。

と、知ってから知り合ったのではなく。


この人、もしかして、殺人犯なのかもしれない、、。

と、自分が親しく想う人のことを段々疑ってしまうものです。


自分の信じる人、大切な人を
ある時、突然
「殺人犯かもしれない。」と、疑わざるを得ない場面なんて、想像してもわかりません。
どんな、気持ちなのかなんて、考えても考えても私にはわかりません。

それをすごくリアルに表現してて、
本当に後半は切ない想いになってしまいました。



読んでみて、すごくよかった!!!
感動した!
人生の参考になった!!

とは、正直思えないと思います。



でも、面白い作品でした。個人的には。

面白くて、読んでよかったな!
映画も見てみたいな!


って、思いました!
が、しかし。学べるものは何もありません。笑


作者の方が
もし、何かを学んでほしくて、書いたのであれば
追い付けませんでした、すみません。


でも、本当に面白かったです。
ミステリーとか好きな人は好きだと思います(^^)

それを、踏まえて
まだ興味を持った方は是非おすすめします(^^)

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ここからは
本を読んでない方は
記事を読まないことをおすすめします。




田代くんと直人に関しては
本当に切なくなりました。

恋愛感情を抱いている人への疑心。
浮気されてるのかな、、って疑うだけでも
心が痛くなるのに
殺人犯かもしれないって、、、考えられない気持ちです。

でも、本当に救いなのは
田代くんが帰ってきてくれたことでした。
私にとっては、、ですけど。


直人は死んでしまって
田代くんも逃げてしまって

そんな結末なら
本当に何も残らないラストですからね。
心がどうしていいか、きっとついていかなかったかも。

田代くん戻ってきてくれてありがとう。笑



自分に置き換えては考えられなかったけど
すごく面白くて、
上下なのに、さくっと読めた本でした。

吉田修一さん、
違う作品も読んでみたいと思います(^^)


おしまい。